11番が教えてくれたこと

 
こんばんは
 
 
かみのすけです
 
 
 
 
今日も牛の話します
 
 
 
 
「11番」
 
という牛
 
 
私が牧場に来たときから
 
 
足の悪い牛でした
 
 
 
 
毎日 獣医さんが来て
 
治療していました
 
 
 
 
ついに ある日
 
立つことさえできなくなり
 
 
 
エサも
 
食べられなくなりました
 
 
 
親方はそれでも
 
 
「今日は乳搾ってあげよう」
 
とか
 
 
「かわいそうだから       
 
   今日は搾らないであげよう」
 
 
とか
 
 
 
いろいろ葛藤なさりながらも
 
 
11番を牧場においておく
 
意志を曲げませんでした
 
 
 
 
本来なら
 
生産のできない牛を
 
おいておくことはしません
 
 
 
産業動物だからです
 
 
 
 
しかし
 
 
誰がどう見ても
 
将来の見込がない
 
明らかに淘汰の牛を
 
 
 
大切に大切に介抱しながら
 
励ますのです
 
 
 
とうきびの
 
葉っぱをあげたり
 
 
枝豆の束をあげたり
 
 
 
もう食べられないのに…
 
 
 
 
 
かわいそうだから
 
もう殺してあげてほしい
 
 
 
心の中で
 
何度そう思ったことか
 
 
 
でも
 
口には出せませんでした
 
 
 
 
 
 
そして今朝
 
ついに親方は
 
 
 
11番を安楽死をさせることを
 
決意なさいました
 
 
 
 
最期を悟ったのか
 
11番は親方を じっと見つめ
 
なんだか
 
しあわせそうな表情に
 
見えました
 
 
 
親方は しばらく
 
11番の目に語りかけたあと
 
頭を軽くなでました
 
 
 
 
安楽死
 
 
一瞬でした
 
 
 
かみのすけは男のくせに
 
人前で号泣してしまいました
 
 
 
「畜産は向いてないのかな」
 
 
そう思うからこそ
 
 
将来ぜったいに
 
牛飼いになりたい
 
 
 
むしろ向いてない人こそ
 
畜産をするべきだと
 
 
 
11番と親方の絆が
 
教えてくれました
 
 
大切なことを教えてくれて
 
ありがとう
 
安らかにお眠りください
 
 
かみのすけにとっては
 
毎日が勉強です
 
 

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