なんだこれ温泉【入浴編】

 
なんだこれ温泉
 
【脱衣編】はコチラ↓
 
 
 
 

 
 
こんばんは
 
かみのすけです
 
 
 
 
夢と希望の花園という
 
淡い期待は
 
 
はかなく打ち砕かれ
 
現実を受け入れきれないまま
 
 
湯舟の前に
 
立ち尽くしておりました
 
 
 
まぶたの裏に描いた
 
花園の幻想を解き放ち
 
 
幾度となく目をこすっても
 
変わらぬ風景が涙でにじんで
 
 
もう
 
悲しくて悲しくて
 
 
 
そしてようやく
 
 
ぼんやりと焦点が
 
合ってまいりますと
 
 
 
なんとも信じがたい文字が
 
 
私の目に
 
飛び込んできたのであります
 
 
 
 
温泉はとめないで下さい
 
 
あつい時は
水を入れて下さい
 
 
うすめすぎには
気をつけてネ
 
 
 
 
 
 
 
 
温泉って止まるの!?
 
うすめていいの!?
 
 
 
 
さらにシャワーなんて
 
ひどいものです
 
 
 
 
シャワーの使用は
 
独占しないように
 
お互いにゆずりあいましょう
 
 
 
 
 
シャワー
 
ひとつしかついてない
 
 
 
そんな温泉あります?
 
 
 
もはや銭湯より
 
すっとこどっこい
 
 
 
 
これ
 
湯舟が2種類あるように
 
見えますでしょう
 
 
左側の湯舟
 
干上がってます
 
 
 
温泉を温泉たらしめる
 
プライドすら
 
干上がってしまったようです
 
 
 
もうね
 
 
 
「なんだこれ」の連続
 
 
 
どっぷり疲れた私は
 
脱衣所へと逃げ帰りました
 
 
 
予定よりも
 
ずいぶん早く
 
あがってしまったので
 
 
 
隣で入浴している母を
 
待たなければなりません
 
 
 
そう思い待合室へ行くと
 
 
そこには
 
 
 
がっくりと
 
肩を落とした母の姿が
 
 
 
すでに待合室で
 
私を待っておりました
 
 
お互いに
 
何も言葉が出ず
 
 
うなだれて帰ったのでした
 
 
 
(おしまい)
 
 
 
宿のおかみを
 
二度と信じない
 
「かみのすけ」
 
 

伝書屋と文通しませんか

デジタルからアナログへ! こんな時代だからこそ 手書きのやりとりしませんか。 ひとことメッセージを添えて、下記送信フォームより電子メールをください。 心を込めて返信いたします。 ただし、電子メールのやりとりはその1通で終わりです。 次の1通は手書きのお手紙を私宛に出してください。 (先の電子メールにて伝書屋の住所をお知らせいたします) お手紙のやりとりは無料です。

2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です